企業が行うべきコンプライアンス(法令遵守)対策

企業コンプライアンス(法令遵守)とは、企業が法律などの規則や社会的倫理や道徳などの基本ルールに従って、活動していくことをいいます。
企業がコンプライアンス違反をしてしまうと、社会的な信用を失い、顧客離れが生じたり、損害賠償を求められることもあります。このためコンプライアンス遵守は、企業にとって不可欠です。

コンプライアンス遵守のために、企業が行うべきことは主に3つあります。
1つ目は、従業員を教育することです。
従業員に義務としてコンプライアンスを守らせるよりも、倫理観、道徳観を定期的な研修等によって身につけさせ、コンプライアンスに基づいた活動を意識的にさせることで、自主的なコンプライアンス遵守が期待できます。

2つ目は、ハラスメントに対する対処を徹底することです。
近年、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどのハラスメントが社会的問題として大きく取り上げられるようになりました。そのため、ハラスメント問題を放置することは企業の信用に関わりますし、従業員のモチベーション低下にも繋がります。企業は不当な行為を行う従業員などを排除することにより、職場環境を整える必要があります。

3つ目は、内部告発の窓口を作ることです。
これはハラスメント対処にも繫がることですが、会社内の不正に対して内部告発ができる環境を整えることで、会社のモラルを維持することができます。
この際に気をつけるべきことは、内部告発の匿名を徹底し、公正な判断を行うようにすることです。内部告発者の保護を徹底できなければ、告発の窓口が機能しません。また、社内教育等で、内部告発は「裏切り」ではなく、会社のコンプライアンス遵守のために必要という認識を持たせることが重要です。

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